
静岡県伊東市の田久保真紀市長の卒業証書をなぜ見せないのかという疑問が、多くの人々の関心を集めています。
この問題は、市長の経歴に関する匿名の投書から始まり、わずか19.2秒の卒業証書チラ見せ、そして市長自身の口から語られた東洋大学の除籍という事実に発展しました。
市長になる前のカフェ経営者という経歴から、Xでの発信、そして卒業生の有志や同級生からの証言とされる情報まで、様々な要素が絡み合っています。
提示された卒業証書は本物なのか、その画像は存在するのか、そして何より、なぜ卒業証書を提出せず、なぜ市長をやめないのかという核心的な問いに対し、この記事では一連の経緯を多角的に整理し、その背景にある除籍理由や家族、結婚に関する情報にも触れながら、真相に迫ります。
- 田久保市長の学歴詐称疑惑が浮上した一連の経緯
- 卒業証書を提示できない、またはしない理由の考察
- 同級生や関係者から寄せられた情報や証言の内容
- 今後の市長の動向と市政への影響

田久保真紀が卒業証書をなぜ見せないか、その真相
- 市長になる前の意外な経歴とカフェ経営
- 東洋大学の除籍と公表された除籍理由
- 提示された卒業証書は本物だったのか
- 物議を醸した19.2秒のチラ見せ事件
- 証拠となる卒業証書の画像は存在するのか
市長になる前の意外な経歴とカフェ経営

田久保真紀市長が政界入りする前の経歴は、多くの人が持つ政治家のイメージとは少し異なります。彼女は伊東市内でカフェを経営しており、地域コミュニティに根差した活動を行っていました。
このカフェ経営者の経験が、後の政治活動の原点になったと考えられます。特に、伊東市八幡野で計画されたメガソーラー建設に反対する市民運動では中心的な役割を担いました。「伊豆高原メガソーラー訴訟を支援する会」の代表として、地域の自然環境保護を強く訴え、住民の声を束ねて国への陳情なども行っています。
このように、一市民、そして一経営者として地域課題に真摯に向き合った姿勢が支持を集め、2019年の伊東市議会議員選挙での初当選につながりました。政治家としては異色の経歴ですが、現場目線と行動力が彼女の強みであったと言えるでしょう。
田久保市長の経歴まとめ
- 広告業界で独立後、伊東市でカフェを経営
- メガソーラー建設反対運動で代表を務め、注目を集める
- 市民運動を背景に2019年に伊東市議会議員に初当選
- 2期目の途中で市長選へ出馬し、2025年5月に当選
田久保眞紀ウィキペディア:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B9%85%E4%BF%9D%E7%9C%9E%E7%B4%80
東洋大学の除籍と公表された除籍理由
疑惑の核心は、これまで「東洋大学法学部卒業」とされてきた学歴です。しかし、市長就任後に疑惑が浮上し、2025年7月2日の記者会見で、田久保市長自らが大学に確認した結果、「卒業ではなく除籍であった」と発表しました。
市長は会見で、卒業したと認識していたものの、大学に確認したところ事実が異なっていたと説明しました。
しかし、卒業に必要な単位を取得できていなかった状況も自ら語っており、「卒業したと思っていた」という主張には多くの疑問の声が上がっています。
さらに、除籍理由については明確な説明がなされていません。
市長は「一度卒業という扱いになって、今どうして除籍になっているのかについては、確認ができ次第、示していくしかない」と述べましたが、
東洋大学側はメディアの取材に対し「卒業後に除籍になることはない」と回答しており、両者の見解は完全に食い違っています。
除籍の一般的な理由
大学における除籍は、主に授業料の長期滞納や在学年限の超過などが理由となります。卒業単位未取得のまま在学できる期間を超過した場合、自動的に除籍扱いとなるケースが一般的です。
この食い違いが、問題をさらに複雑にし、市民の不信感を増大させる一因となっています。
提示された卒業証書は本物だったのか

学歴詐称疑惑が浮上した当初、田久保市長は市議会の正副議長に対し、「卒業証書」とされる現物を見せて釈明を試みました。しかし、この行動が逆に疑惑を深める結果となります。
議長らの証言によると、卒業証書とされる書類は一瞬提示されただけで、詳細を確認することはできなかったとされています。また、写しの提供や卒業証明書の提出要請も拒否されたとのことです。
その後、市長は当初「本物」と主張していた卒業証書について、百条委員会への提出を拒否。
さらに、当初は検察に提出して真贋を明らかにすると説明していましたが、後に検察へも提出しないと方針を転換しています。
こうした経緯から、提示された卒業証書がそもそも本物ではなかったのではないか、という疑いが極めて強まっています。
もし本物であれば、それを公の場で提示することが、疑惑を払拭する最も簡単で確実な方法だからです。
物議を醸した19.2秒のチラ見せ事件
田久保市長の対応で特に象徴的だったのが、卒業証書とされる書類を議長らに見せた際の状況です。「チラ見せ」と報道されたこの件について、市長は後の百条委員会で驚くべき主張を展開しました。
市長は「報道であるような『チラ見せ』といった事実はありません。私の方としましては提示をいたしまして19.2秒ほど見ていただいた」と証言したのです。この「19.2秒」という具体的な数字は、市長自身が会話を録音しており、ストップウォッチで計測したと説明しています。
しかし、この主張は多くの市民や議会関係者から「論点のすり替えだ」と批判されました。
問題の本質は見せた時間の長さではなく、「その書類が本物の卒業証書であったかどうか」、そして「なぜ詳細な確認をさせなかったのか」という点にあります。1秒であろうと19秒であろうと、内容を確認させずに疑惑が晴れることはありません。
この「19.2秒」という主張は、市長の対応がいかに常識からかけ離れているかを示すエピソードとして、広く知れ渡ることになりました。
証拠となる卒業証書の画像は存在するのか

これまでのところ、田久保市長が提示したとされる卒業証書の鮮明な画像やコピーは一切公開されていません。正副議長に「チラ見せ」された際の写真なども存在せず、公的な証拠は皆無の状態です。
市長自身も、疑惑を晴らすための画像公開には応じていません。百条委員会からの提出要求も拒否しているため、第三者が客観的にその書類を検証する機会は完全に失われています。
もし、市長が本物の卒業証書を所持しているのであれば、その画像を公開することは非常に簡単なはずです。SNSが普及した現代において、スマートフォンで撮影した画像をX(旧Twitter)などに投稿するだけで、多くの疑惑は解消に向かう可能性があります。
画像が存在しない、あるいは公開されないという事実は、「公開できない理由がある」、つまり「提示された書類が偽造されたものであった可能性が高い」という推測を強力に裏付けていると言わざるを得ません。
田久保真紀が卒業証書をなぜ見せないのか深まる謎
- 田久保市長のXでの発言が火に油を注ぐ
- 卒業生の有志が作ったニセモノとの告発
- 同級生の証言と家族や結婚についての噂
- 市長という立場への市民の厳しい視線
- なぜ卒業証書を提出せず市長もやめないのか
- 田久保真紀は卒業証書をなぜ見せないのまとめ
田久保市長のXでの発言が火に油を注ぐ

一連の騒動において、田久保市長のX(旧Twitter)での発信は、事態を沈静化させるどころか、むしろ市民や世間の批判を煽る結果となっています。
当初、疑惑を報じる匿名の投書を「怪文書」と断じ、法的措置をちらつかせる投稿を行いました。しかし、後に自身で除籍の事実を認めたことで、この強硬な姿勢が裏目に出ます。
また、百条委員会に出席した知人について、その人物を特定できるような投稿に「いいね」をするなど、市長としての品位を疑われる行動も見られました。
さらに、不信任決議案が可決され、議会を解散した際には、自撮りと思われる写真と共に解散を報告し、「新しい風の出現に期待したい」などと投稿。
市政の混乱を招いた当事者としての反省が見られないとして、多くの批判が殺到しました。
主なXでの問題発言
- 疑惑を「匿名の誹謗中傷」とし、法的措置を示唆(後に削除)
- 百条委員会の証人を中傷する投稿への「いいね」や返信
- 議会解散を自撮り写真付きで報告し、反省のない姿勢を批判される
これらのSNSでの言動は、市長の説明責任に対する姿勢への疑問を呈し、問題解決から遠ざける一因となっています。
卒業生の有志が作ったニセモノとの告発
市長が提示した卒業証書が一体何だったのかについて、有力な情報が市議会にもたらされています。2025年7月、自身を「平成4年に東洋大学法学部を卒業した」と名乗る人物から、中島議長宛に告発文が届きました。
その告発文には、衝撃的な内容が記されていました。
「あれは彼女と同期入学で平成4年3月に卒業した法学部学生が作ったニセ物です」「卒業生の有志がそれらしい体裁で作ったものです」
(原文ママ)

原文ママ:これは、引用したい文章に誤字や不適切な表現、事実と異なる可能性のある記述などが含まれていた場合に、引用者が勝手に修正するのではなく、あえて元の文章のまま掲載していることを示すための注釈です。
この告発文では、卒業証書が作られた経緯や作成の過程についても具体的に記載されていたとされています。もともとこの騒動は匿名の投書から始まっていますが、その内容が事実であったことから、市議会はこの新たな告発文も信憑性が高いと判断し、公文書として取り扱うことを決定しました。
この情報が事実であれば、田久保市長は偽造された書類を行使して、議会や市民を欺こうとしたことになります。
これは単なる学歴詐称にとどまらず、偽造有印私文書行使という刑法犯罪に該当する可能性があり、問題の深刻さを一層際立たせています。
同級生の証言と家族や結婚についての噂

田久保市長の学生時代を知る人物からの証言も、疑惑を裏付けるものとなっています。百条委員会には市長の知人が出席し、過去に本人から「大学を卒業していないと聞いた」と明確に証言しました。
この知人によると、市長が市議選に初出馬した際の資料には「東洋大学」とだけ記されていたものが、2期目の選挙では「卒業」の二文字が加わっていたとのことです。この証言は、市長が卒業していない事実を認識しながら、経歴を詐称した可能性を示唆しています。
また、メディアの取材に応じた同級生とされる人物は、市長が当時バイクに没頭し、バンド活動をするなど自由奔放な学生生活を送っていたと語っています。こうした証言からも、真面目に講義に出席し卒業単位を取得するような学生ではなかったことが伺えます。
なお、騒動が拡大する中で、田久保市長のプライベート、特に家族構成や結婚しているのかといった点にも関心が集まっていますが、公的な情報はなく、独身であると見られています。しかし、本件の核心はあくまで公人としての資質であり、プライベートな情報と問題は切り分けて考える必要があります。
市長という立場への市民の厳しい視線
一連の騒動は、伊東市政に深刻な影響を及ぼしています。市の広報誌に虚偽の経歴を掲載したこと、二転三転する説明、そして議会との対立により、市政は停滞を余儀なくされました。
市民からは市役所に苦情や問い合わせが殺到し、その数は累計で1万件を超えたと報じられています。
職員は通常業務に支障をきたすほどの電話対応に追われ、市政全体が混乱に陥りました。
市長という立場は、市民の信頼の上に成り立つものです。しかし、田久保市長の一連の対応は、その信頼を根底から揺るがすものでした。
- 説明責任の欠如:疑惑に対して真摯に説明せず、論点をずらし、情報の公開を拒否。
- 責任転嫁の姿勢:広報誌への掲載責任を市職員にあるかのように示唆。
- 市民・議会の軽視:不信任決議を「いじめ」であるかのような構図で捉え、対話を拒否し議会を解散。
これらの行動は、市のトップリーダーとしての資質を問われるものであり、市民から厳しい視線が注がれるのは当然の結果と言えるでしょう。
なぜ卒業証書を提出せず市長もやめないのか

多くの人が抱く最大の疑問は、「なぜ卒業証書を提出しないのか」そして「なぜ市長をやめないのか」という点に集約されます。これまでの情報を整理すると、その答えは自ずと見えてきます。
卒業証書を提出しない理由
結論として、「提出できる本物の卒業証書を所持していないから」と考えるのが最も合理的です。
もし本物を持っていれば、提出するだけで全ての疑惑は終わります。
提出を拒否し続ける行動自体が、卒業証書が存在しないこと、あるいは提示したものが偽物であることの何よりの証拠と言えます。
市長をやめない理由
これには複数の理由が考えられます。
考えられる理由 | 解説 |
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公職選挙法違反の追及 | 辞職して非を認めると、当選を無効とされる公職選挙法違反(虚偽事項の公表)の罪が確定しやすくなるため、争い続けている可能性があります。 |
支持者への責任 | 自身を支持してくれた有権者の期待に応えるため、職責を全うすべきだと考えている可能性があります。 |
個人的な信念・性格 | 疑惑を「不当な攻撃」と捉え、それに屈することはできないという強い信念、あるいは性格的な要因も考えられます。 |
特に、一度辞職を表明しながらも撤回し、不信任決議を受けて議会を解散するという強硬手段に出たことから、法的な追及をかわしつつ、選挙で再び民意を問うことで正当性を得ようとしているという見方が強まっています。
田久保真紀は卒業証書をなぜ見せないのまとめ
この記事では、田久保真紀伊東市長が卒業証書をなぜ見せないのかという疑問について、一連の経緯を詳しく解説しました。最後に、記事の要点をリスト形式でまとめます。
- 田久保市長の学歴は東洋大学卒業ではなく除籍だった
- 卒業証書を提示しない理由は本物を所持していない可能性が極めて高い
- 議長らには19.2秒間だけ卒業証書とされるものを見せた
- この「チラ見せ」された書類は偽造された疑いが強い
- 卒業生の有志が作ったニセモノだとする告発文が市議会に届いている
- 鮮明な画像やコピーは一切公開されていない
- 市長になる前はカフェを経営し市民運動で活動していた
- Xでの発信が度々炎上し事態を悪化させている
- 同級生からは卒業していないと認識していたとの証言がある
- 市長は除籍の事実を2025年6月まで知らなかったと主張
- しかし大学側は卒業後の除籍はないと否定している
- 百条委員会への卒業証書の提出や証人喚問を拒否した
- 市議会で不信任決議案が全会一致で可決された
- 市長は辞職せず議会を解散する道を選んだ
- なぜやめないのかは公選法違反の追及を避けるためなどの理由が考えられる
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